三菱ロジスネクストが8月3日に発表した2021年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は905億3千7百万円(前年同期比13.8%減少)となった。利益面についても、売上高減少の影響から、営業損失は11億5千4百万円(前年同期23億5千3百万円の利益)、経常損失は13億7千7百万円(前年同期23億8千1百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は15億7千8百万円(前年同期6億2百万円の利益)となった。なお、のれん等償却の影響を除くと、営業利益は10億3千7百万円(前年同期比77.2%減少)となり、営業利益率は1.1%となっている。(数値表記は原文尊重)
4~6月期における世界経済は、全世界的にCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響が顕著となる形での推移となった。各国共、感染拡大の防止を最優先として取り組んだ結果、経済活動はほぼ停止状態に陥った。その後、各国で経済との両立を模索し、徐々に日々の経済活動が再開されてはいるものの、この先の景気動向を推し測りかねていることと、根本的な感染症対策が確立されていないこととが相まって、混迷の度合いは深まっていると認識している。
このような経済状況は物流機器業界にとっても影響は深刻であり、4月及び5月の2か月は、同社グループにおいても、いち早く経済活動を再開させた中国地域を除き、受注活動や保守サービスの提供もままならない状況となった。6月に入り、各国の経済活動再開の動きもあり、やや市場に上向き気配が感じられたものの、力強い回復基調には至っていない。
■セグメント業績
<国内事業>
国内事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大阻止のための緊急事態宣言による経済活動の停滞が影響し、売上高は383億8千7百万円(前年同期比9.2%減少)となった。売上高減少による利益減少を業務効率化及び固定費削減で補いきれず、セグメント損失は、7億4千3百万円(前年同期1億1千2百万円の利益)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は4億4千万円(前年同期比65.9%減少)となった。
<海外事業>
海外事業は、国内事業と同様、新型コロナウイルス感染症の拡大阻止のためのロックダウン等による経済活動の停滞が影響し、昨年7月に買収した米国販売会社Equipment Depot, Inc.の新規連結寄与があったものの全地域で売上を減じ、売上高は521億4千9百万円(前年同期比16.9%減少)となった。国内事業と同様、売上高減少による利益減少を業務効率化及び固定費削減で補いきれず、セグメント損失は、4億1千万円(前年同期22億4千1百万円の利益)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は5億9千7百万円(前年同期比81.7%減少)となった
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
連結業績予想については、2020年5月11日の「2020年3月期 決算短信」で発表したとおり、新型コロナウイルス感染症による今後の影響を合理的に算定することが困難であるため、記載していない。今後、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示する予定。
第1四半期決算説明資料(2020年8月28日追加)
コメントを投稿するにはログインしてください。