日本ロボット工業会、2020 年4〜6⽉期【会員ベース】ロボット統計受注・⽣産・出荷実績を発表

 日本ロボット工業会は7月30日、同工業会の統計調査を基にした正会員及び賛助会員対象企業による実績である、「ロボット統計受注・⽣産・出荷実績 2020年4〜6⽉期【会員ベース】を発表した。以下、リリース原文。

◆調査 概要

 「ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2020年4~6月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット 月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助会員対象企業による実績である。

◆業況

 2020年4~6月期は、受注額が対前年同期比9.9%の減少、生産額が3.0%の増加となった。受注額は 米中貿易摩擦等による大幅な需要減少となった前年同期を、更に下回ることとなった。

 国内は昨年末からの景気停滞感、消費税率引上げに新型コロナウイルス感染症COVID-19の影響が続く形となり、自動車製造業、電気機械製造業中心に主要業種で減少。

 輸出は用途・国ごとに強弱が混在した状況となった。実装用は欧米向けが減少する中、同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けや台湾向けなどが大きく増加。溶接用は中国除く アジア、欧州向け中心に減少が目立ち、9四半期ぶりに同用途向け輸出額が増加に転じたものの、全体的な水準は低い。半導体用は需要増から、現在の状況下にもかかわらず 昨年末からの堅調さが継続している。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

・受注台数(台):44,817(前年同期比 ▲3.4%)【3四半期ぶりの減少】

・受注額(億円):1,599(同▲9.9%)【2四半期ぶりの減少】

2.生産

・生産台数(台):43,269(前年同期比+3.1%)【2四半期連続の増加】

・生産額(億円):1,581(同+3.0%)【3四半期連続の増加】

3.出荷

・総出荷台数(台):44,288(前年同期比+4.1%)【2四半期連続の増加】

・総出荷額(億円):1,587(同0.4%)【2四半期連続の増加】

- 国内出荷台数(台):7,407(同▲24.5%)【5四半期連続の減少】

- 国内出荷額(億円) 346(同 ▲22.0%)【3四半期連続の減少】

- 輸出台数(台):36,881(同12.7%)【2四半期連続の増加】

- 輸出額(億円):1,241(同+9.2%)【2四半期連続の増加】

3.1 国内出荷内訳

電気機械製造業製造業向け

・国内出荷台数(台):1,889(前年同期比▲20.0%)【5四半期連続の減少】

・国内出荷額(億円):88(同▲26.5%)【3四半期連続の減少】

自動車製造業製造業向け

・国内出荷台数(台):2,522(前年同期比▲37.1%)【3四半期連続の減少】

・国内出荷額(億円):111(同▲34.4%)【3四半期連続の減少】

3.2 輸出内訳輸出内訳

電子部品実装用

・輸出台数(台):3,831(前年同期比+23.7%)【2四半期四半期連続の増加】

・輸出額(億円):573(同+14.4%)【2四半期連続の増加】

溶接用

・輸出台数(台):6,324(前年同期比+2.8%)【2四半期連続の増加】

・輸出額(億円):141(同+4.0%)【9四半期ぶりの増加】

 以上