日立造船、宇城広域連合エネルギー回収型廃棄物処理施設整備工事及び運営事業を受注

 日立造船は7月30日、同社を代表とする企業グループは宇城広域連合(連合長:守田 憲史宇城市長、関係市町:熊本県宇土市、宇城市、美里町)より、エネルギー回収型廃棄物処理施設整備工事及び運営事業を受注したと発表した。

 受注したプロジェクトは、同連合が管理する既存のごみ焼却施設「宇城クリーンセンター(ストーカ式焼却炉:95t/日)」が稼働後約20年を経過し老朽化が進んでいることから、環境に配慮された安全安心で効率的な新たなごみ焼却施設の建設を目指し、DBO(Design/Build/Operate:設計/建設/運営)方式で発注されたもの。

 受注に当たっては、技術審査の内、ごみ処理の安定性や災害時の処理の安定性、循環型社会への貢献などの点で日立造船グループの提案が高く評価され、価格点との総合評価によって日立造船グループに決定された。また日立造船グループは特別目的会社(SPC)を設立し、施設完成後20年間の運営業務も行う。

 新たな施設は、可燃ごみの処理に伴って発生する熱エネルギーを利用して発電を行い、得られた電力は同施設、リサイクル施設及び付帯設備等で場内利用されるとともに、余剰電力は売電される。

 日立造船は、1965(昭和40)年に日本初のごみ焼却発電施設を大阪市に納めており、グループ累計で国内500件以上のごみ焼却施設を納めている。ごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1つであり、安定電源かつ地産地消の電源としても期待されている。日立造船はごみ焼却発電施設の普及や研究開発等を通じ、今後とも地域循環型社会の形成に努めていく。

<受注概要>

発注者:宇城広域連合(連合長:守田 憲史宇城市長、関係市町:熊本県宇土市、宇城市、美里町)

グループ代表企業:日立造船株式会社 九州支社

グループ構成員:エスエヌ環境テクノロジー株式会社、ニチゾウ九州サービス株式会社

建設地:熊本県宇城市松橋町萩尾地内

施設規模:ストーカ式焼却炉(処理能力43t/日×2炉)

設計・建設期間:2020年7月~2024年3月

運営期間:2024年4月~2044年3月

受注金額:152億9,000万円(税込み)

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