アイチコーポレーション、20年4~6月売上は17%減の117億円、通期予想は4%減の560億円

 ㈱アイチコーポレーションが7月30日に発表した2021年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は前年同期を24億16百万円(17%)下回る117億1百万円となった。セグメント別には、特装車売上高は前年同期を23億72百万円(20%)下回る92億60百万円、部品・修理売上高は前年同期並みの23億15百万円となった。利益については、営業利益は前年同期を4億21百万円(28%)下回る11億11百万円、経常利益は前年同期を5億21百万円(30%)下回る12億30百万円となった。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を3億79百万円(32%)下回る8億11百万円となった。(数値表記は原文尊重)

 4~6月期における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、大幅に悪化した。政府から発令された緊急事態宣言を受け、休業要請・外出自粛要請が本格化し、外食・レジャー・旅行関連の個人支出の急減速を招いた。また、企業収益についても先々に予想された収益減少を背景に、設備投資の先送りや規模縮小などが生じたことで製造業においては減産により、悪化した。

 先行きについては、緊急事態宣言解除により、営業・外出自粛が解消され、各地で段階的な経済活動再開の動きがみられ、改善の兆しがみえ始めた。しかし、今後も続く新型コロナウイルス感染予防策の経済活動への影響や、感染再拡大への警戒感などもあり、先行きの不透明感が払拭されない状況にある。

 このような環境の中、特装車の販売について、4~6月期では、電力業界および汎機業界は前年同期に比べ売上が堅調に推移したものの、レンタル業界をはじめ他の業界は設備投資に対する慎重な姿勢がみられた。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2021年3月期の配当予想および連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響により、合理的に業績の見通しを立てることが困難であったため、2020年4月24日付「2020年3月期決算短信」において未定としていた。2020年5月25日の緊急事態宣言解除以降、緩やかに経済活動が再開しつつあるが、この感染症の影響による経済活動の回復には、時間を要するものと思われる。

 このような状況を踏まえ、2021年3月期の第2四半期(4~9月)業績は、売上高270億円、営業利益24億円、経常利益25億円、親会社株主に帰属する四半期純利益21億円。

 通期の連結業績は、売上高560億円(前期比4.0%減)、営業利益56億円(同:4.4%減)、経常利益57億円(同8.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益43億円(同12.7%減)を見込んでいる。

 アイチコーポレーションの2021年3月期第1四半期決算短信