丸紅は7月27日、住友商事、三井物産およびEden Group Co., Ltd社と共同で、ミャンマー・ヤンゴン管区ティラワ地区におけるティラワLNG To Powerの独占開発権を付与する通知書(Notice To Proceed、 以下、NTP)をミャンマー電力エネルギー省(Ministry of Electricity and Energy、以下、MOEE)より受領したと発表した。
同プロジェクトは、ミャンマーで最大規模となる1,250MWのガス焚き火力発電所および陸上LNG貯蔵・再ガス化設備を建設・保有・運転し、長期売電契約に基づき商業運転開始後 25年間に亘りMOEE傘下の国営電力発電公社( Electric Power Generation Enterprise、以下、EPGE)に対して売電事業を行うもので、燃料となるLNGの調達、輸送および貯蔵・再ガス化も事業範囲に含まれる見込み。NTPに基づき、丸紅は、住友商事、三井物産および Eden Groupとともに詳細な案件実現可能性調査を実施する。
ミャンマーでは、急速な経済成長に伴い逼迫する電力需給に対して、IPP事業における海外企業の貢献に高い期待が寄せられている。特に、同プロジェクトの事業開発が推進されるヤンゴン・ティラワ地区には、丸紅が出資する事業会社が工業団地を開発・運営するティラワ経済特別区があり、ミャンマー 国内屈指の電力需要地となっている。丸紅は、ミャンマーにおける電力の安定供給を通じて ミャンマーの更なる経済成長に貢献すべく、同プロジェクトの開発を進めていく
丸紅は、日本国内を含む世界19カ国において 持分容量12GWを超える発電資産を保有・運営しており、これまで蓄積してきた発電事業の実績・経験を活かし、電力の安定供給に貢献していく。また、丸紅の持つ幅広いビジネス知見、ネットワークを最大限に活用し、同プロジェクトのような LNG調達、輸送、貯蔵、再ガス化およびそのガスを用いた発電までを一貫して行う LNG To Power事業にも注力していく。
(*) IPP : Independent Power Producer(独立系発電事業者
<ミャンマー・ティラワ LNG To Powerプロジェクト 概要>
発電設備容量:1,250MW
売電先:EPGE
売電期間:25年間
ニュースリリース(丸紅)
ニュースリリース(住友商事)