㈱不二越が7月15日に発表した2020年11月期第2四半期連結累計期間(2019年12月~2020年5月)の売上高は、1,037億92百万円(前年同期比18.4%減)、このうち、国内売上高は564億33百万円(同18.5%減)、海外売上高は473億59百万円(同18.3%減)となった。利益面についても、売上高減少に伴う操業度の低下などにより、営業利益は26億36百万円(同64.8%減)、経常利益は16億6百万円(同75.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億45百万円(同89.4%減)となった。(数値表記は原文尊重)
第2四半期累計期間の経営環境は、米中通商問題の影響に加え、新型コロナウイルスの感染拡大により世界経済が急速に減速し、極めて厳しい状況となった。このような状況のもと、不二越グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、国内外での新規開拓や、画期的な新商品の市場投入などによる受注・売上の確保に取り組んだ。また、中長期的な業容の拡大と、足下の収益構造の改善に向けて、営業・開発体制の強化、生産の合理化などを進めたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、国内外で自動車や産業機械分野に大きく波及した。
■セグメント業績
機械工具事業では、工具・ロボットを中心とした新商品の投入や工作機械の大型案件があったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界経済減速の影響を受け、売上高は356億2百万円(前年同期比21.7%減)となり、営業利益は11億61百万円(同66.6%減)となった。
部品事業では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自動車分野・産業機械分野での減産の影響などにより、売上高は609億59百万円(前年同期比15.7%減)、利益面では、原材料価格の高騰等の影響もあり、営業利益は10億18百万円(同65.9%減)となった。
その他の事業では、原材料価格の下落に伴う特殊鋼の販売価格の引き下げなどにより、売上高は72億30百万円(前年同期比22.9%減)、営業利益は4億11百万円(同59.3%減)となった。
■今後の見通し
2020年11月期の連結業績予想については、2020年1月15日に公表した数値から下記のとおり変更した。売上高1,900億円(前回予想:2,300億円、前期比:23.4%減)、営業利益35億円(同:125億円、同:73.8%減)、経常利益22億円(同:115億円、同:82.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益8億円(同:80億円、同:90.3%減)。
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