鍛圧機械、2020年6月の受注は14.5%減の216.2億円、16カ月連続マイナス

 日本鍛圧機械工業会は7月8日に発表した2020年6月の鍛圧機械受注総合計は、受注総合計は216.2億円、前年同月比14.5%減となり、連続前年割れも16カ月となり、リーマンショック時を超えた。海外での持ち直し傾向けが見られるものの、コロナ禍に伴う世界的な緊急事態制限の下、経済活動は大幅な制約を受け、需要の低迷、生産設備投資の遅延及び見直しなどにより、回復に時間を要すると思われる。

 機種別によると、プレス系機械は111.8億円、前年同月比11.6%増。超大型プレスは15倍増、小型プレスは15.9%増、大型プレスが59.3%減、中型プレス24.6%減。油圧プレスも51.7%増、フォーミング80.1%減、自動化安全装置は45.8%増。板金系機械は44.8億円、前年同月比44.5%減。レーザ・プラズマが49.6%減、プレスブレーキ45.4%減、パンチングも39.0%減。

 国内は70.6億円、前年同月比43.2%減。電機は15.2%増だが、自動車が49.5%減、金属製品製造業17.8%減、一般機械88.4%減、鉄鋼・非鉄金属も33.1%減となった。

 輸出は86.1億円、前年同月比51.8%増。中国向けが3.5倍増、インド向け2.7倍増、欧州向け83.2%増となったが、北米向けは78.4%減となるなど地域差が見られる。

 ニュースリリース