三一(SANY):2020年6月27日
三一(SANY)とDeutz(ドイツ)が共同開発した新しいトラックエンジンD12を搭載した生産準備の整ったプロトタイプ車両の最初のバッチは、組立ラインのロールオフに成功しました。SANY Heavy TruckのLiang Linhe会長は5月18日にニュースを発表しました。
■タンクレベルのパワーサポート
SANYとDeutzの間の企業の最初の成果として、D12は、軍事分野で広く知られている定評のあるドイツのエンジンメーカーであるDeutzから技術サポートを受けています。その排気量は12.12Lに達しますが、そのエンジン出力は430HPおよび460HPに達することができます。これは、排気量が11Lのままである一部の自家製エンジンよりも強力です。 排気量が大きいD12は、国内市場のほとんどのエンジンより優れています。
さらに、D12エンジンは低速で大きなトルクを確保できます。D12の出力トルクは700N・mに達することができ、そのアイドル速度は他の同種エンジンより200rpm低い525rpmに抑えることができます。同時に、トラックを始動または停止するときに、アイドル速度が低いため、エンジンの関連コンポーネントの摩耗が効果的に減少し、耐用年数が延びる可能性があります。
■お得な燃費
低燃費を実現するために、D12エンジンは最新の1800bar電子制御インジェクションシステムとシリコーンオイルファンを採用しています。これにより、噴射ロジックとシーケンスが強化され、燃料の霧化が改善されるだけでなく、燃料効率性能も向上します(187g / kg .h)。 この新技術の採用により、100 kmあたりの燃料消費量は、競合他社よりも1.5 L〜3 L低くなっています。
エンジンの始動性能と騒音低減の面では、D12エンジンも並外れた性能を発揮します。 標高3000m、-20℃の低温で電力ロスなく2秒で作動します。
D12はスプリットタイプのシリンダーヘッドを採用することで、エンジンから発生する騒音を最小限に抑えることができます。 特許取得済みのTOP-Down冷却システムにより、循環液の温度をすばやく下げてエンジン効率を向上させることができます。
D12の品質に対する信頼に基づいて、SANYは5年間の走行距離無制限の保証を提供します。現在、D12エンジンはSANYトラックミキサー、ダンパートラック、トラック搭載ポンプで広く使用されています。
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。