・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業による海外事業展開を支援
国際協力銀行(JBIC)は6月23日、㈱黒田精機製作所(本社:愛知県、黒田敏裕社長)のメキシコ法人KUROTA MEXICO, S.A. DE C.V.(以下KRM、拠点一覧)との間で融資金額1,000千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」を活用し、三菱UFJ銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は1,450千米ドル相当。
本件は、KRMがメキシコのアグアスカリエンテス州において実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもの。
黒田精機は、自動車部品の製造・販売を行う中小企業。メキシコでは北米の経済成長や自動車市場の拡大を背景に、自動車用部品の生産拠点として需要拡大が見込まれている。黒田精機は、2014年6月に設立したKRMを通じて自動車部品の製造・販売を拡大することで、メキシコでの事業拡大を企図している。融資は、こうした黒田精機の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、メキシコ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。