共和工業所、2020年4月期売上は21.2%減の81億円、次期見通しは未定

 ㈱共和工業所が6月19日に発表した2020年4月期連結業績(2019年度)によると、売上高は81億9百万円(前期比21.2%減、21億80百万円減)、営業利益4億9百万円(前期比65.2%減、7億67百万円減)、経常利益5億38百万円(前期比57.8%減、7億35百万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益4億7百万円(前期比57.3%減、5億45百万円減)となった。(数値表記は原文尊重)

 共和工業所2020年4月期データ

■経営成績の概況

 2019年度における我が国経済は、製造業を中心に弱さがみられるものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで緩やかな回復基調で推移した。しかし、相次ぐ自然災害や消費税増税による消費の落ち込みが景気の下振れリスクとして懸念されている。一方、世界経済においては、米中通商問題の影響により依然として先行き不透明感が続くなか、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が世界経済に大きな影響を与え、経済の減速懸念が一層強まる状況となった。

 建設機械業界は、日本や北米での需要は堅調に推移した。中国では、コロナウイルス感染拡大による影響や、国産メーカー比率の上昇により需要は減少した。アジア・オセアニアでは、最大市場であるインドネシアでの鉱山機械の需要が減少した。また、各国の一般建設機械の需要が低調に推移するなかで、コロナウイルス感染拡大の影響を受けた。

 事業部門別の売上高は、建設機械部門は、73億65百万円(前期比21.4%減、20億9百万円減)。自動車関連部門は、4億25百万円(前期比15.0%減、75百万円減)、産業機械部門は、1億2百万円(前期比14.5%減、17百万円減)となった。

■2021年4月期の見通し

 新型コロナウイルス感染拡大が国内外の経済活動に大きな影響を及ぼしている。同社主力販売先の建設機械業界も生産動向が先行き不透明な状況にあり、現段階でその影響を合理的に算定することが困難であることから、次期の業績予想を未定としている。業績予想が合理的に算定可能になった時点で速やかに公表する。

 共和工業所の2020年4月期決算短信