コマツ、初のグリーンボンド(無担保普通社債)発行、7月に100億円を予定

・持続可能な社会の実現に向けた環境課題への対応を加速

 コマツは6月18日、7月に国内市場において公募形式によるグリーンボンド(無担保普通社債)を発行すると発表した。グリーンボンドとは環境課題の解決に貢献する事業の資金を調達する債券であり、今回の発行はコマツとして初めてのグリーンボンド発行となる。発行額は100億円を予定している。

 今回のグリーンボンドの発行により調達する資金は、建設機械の稼働中のCO2排出削減に貢献するハイブリッド油圧ショベルや電動化建機などの商品、KOMTRAXなどを活用した低燃費運転を支援するサービス、ICT建機を中心としたスマートコンストラクションなどのソリューションの研究開発およびそれらの提供・普及等に活用するとともに、生産現場のCO2排出削減や再生可能エネルギー使用比率向上に貢献する設備投資等に充当する。

 コマツは、2022年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「DANTOTSU Value - FORWARD Together for Sustainable Growth」において、収益向上とESGの課題解決の好循環による持続的成長を目指している。この中期経営計画では、ESGの経営目標として、2030年までにCO2排出を50%削減(2010年比)、再生可能エネルギー使用率50%を掲げ、気候変動に対応した環境負荷低減や安全に配慮した高品質・高能率な商品・サービス・ソリューションの提供に取り組んでおり、今回のグリーンボンドの発行により、脱炭素社会の実現に向けたこれらの取り組みを更に加速させていく。

 今後もコマツは「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、成長戦略による収益向上とESG課題解決の好循環で持続的成長を図り、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していく。

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