クボタ、東北地方で初となる設計・施工一括(DB)方式による配水管布設工事を受注

・福島県浪江町と「小野田系統配水管布設工事」に関する契約を締結

 ㈱クボタは6月11日、同社を代表企業とする特定建設工事共同企業体が、福島県浪江町との間で「小野田系統配水管布設工事」に関する契約を締結したと発表した。クボタは、同事業の配水管布設工事を担う。また、これまで培ってきた管路整備の技術力やノウハウを活かし、安心・安全な水の安定供給を通じて、地域社会の発展に努めていく。

 浪江町水道事業は、東日本大震災の復興事業の一環として、2023年度完成を目標に企業誘致をしている棚塩産業団地への基幹管路の整備が計画されている。この基幹管路整備を、従来から進めている老朽管更新や耐震化事業と並行して、計画通り実施していくためには、これまで以上に効率的かつ効果的に推進していく必要がある。そこで同事業では、事業期間の短縮やコスト削減、職員負担の軽減を目的に、民間事業者が有する企画力や技術力を活用した設計・施工一括(DB)方式が採用された。

 昨今、浄水場や管路の整備をはじめとした水道施設だけではなく、下水・雨水排水などの重要なインフラ施設の整備・運転維持管理において、民間活力の導入が進められている。クボタグループは、上水から下水まで様々な製品・技術・サービスを提供できる水総合メーカーとしての強みを生かし、今後もPFI(Private Finance Initiative:民間資金等の活用による公共施設等の整備等)やDBO(Design Build Operate:設計・建設・運転管理一括発注)等を通じて、水インフラの持続・発展に貢献していく。

<事業概要>

事業名:小野田系統配水管布設工事

事業内容

(1)対象施設:小野田系統配水管(高区配水池から棚塩産業団地)の一部(口径:φ300mm、総管路延長距離:約2km)

(2)対象業務:管路設計、配水管布設工事

(3)使用材料:GX形ダクタイル鉄管

事業期間:2020年6月~2021年3月

発注方式:設計・施工一括発注方式(Design Build)

契約金額:約5億円(税抜)

構成員:株式会社クボタ(代表企業)、新日本設計株式会社

 ニュースリリース