DMG森精機、奈良商品開発センタを新設、2022年春開所予定

 DMG森精機は6月10日、 奈良県の JR奈良駅前に奈良商品開発センタを新設すると発表した。同社創業の地である奈良に、新たにデジタル・トランスフォーメーション(DX)構築と先進技術のための開発拠点として、2022年春の開設を予定している。

 奈良商品開発センタは、DMG MORIグループ最大の最先端研究開発センタとなる。5Gを使ったデジタル通信技術、AI、クラウドコンピューティング、デジタルツインなどのテクノロジーを用いたデジタル化およびコネクティビティを含むDX構築を行う。

 さらに、工作機械の要素技術、次世代複合加工機、Additive Manufacturing機、自動化システム、ビジョンカメラを使った非接触計測システム、次世代の切りくず・クーラント・ミスト処理装置などの工作機械および周辺装置とそれらに搭載される制御ソフトウェア他、最先端のイノベーティブな開発実験を行う。

 また、オフィスフロアの他に、1階、2階には機械、要素技術開発の実験センタ、6階には300席のカンファレンスセンタ、レストラン、カフェを配置する。京都・大阪・奈良の学生インターンシップの受け入れに加えて、電気、通信、エレクトロニクス、組込ソフト、コネクティビティ、ロボティクス、センサー分野からの経験者採用や同分野の技術者との交流を推進する拠点となる。

 建物のデザインは建築家の隈研吾氏に委託した。また、メインエントランスは DMG森精機の先進の金属加工技術により、有機的な木目柄に切削されたアルミ材を用い、ヒューマンスケールで温かみのあるオフィスで、古都奈良と調和する建築をコンセプトとしている。

<概要>

名称:奈良商品開発センタ(Nara Product Development Center)

所在地:奈良県奈良市三条本町 1002番 (JR奈良駅 徒歩 1分)

開所:2022年春 (予定)

敷地面積:3,624.65㎡

建物:6階建て (1階 機械開発、 2階 要素技術開発、3-5階 オフィスフロア、 6階 カンファレンスセンタ、 レストラン、カフェ)

従業員:約 300名

 ニュースリリース