カーゴテック、Kalmarがブラジル最大の製紙会社にガントリークレーンを供給

 2020年6月4日

 Cargotec(カーゴテック)の一部であるKalmar(カルマル)は、ブラジル最大の製紙・包装紙の生産者及び輸出者であるKlabin(クラビン)に、3つのKalmar Zero Emissionゴムタイヤガントリークレーン(RTG)を供給する契約を締結しました。Kalmar SmartPortソリューションも含まれるこの注文は、Cargotecの2020年第2四半期の注文で予約され、2021年第2四半期に出荷が予定されています。

 Klabinはブラジル最大の製紙および輸出業者であり、包装、産業用バッグ、段ボール包装用の紙および板紙の国内有数の製紙会社です。同社はまた、広葉樹、針葉樹、フラッフパルプを製造しています。 1基のクレーンが鉄道ヤードにサービスを提供し、2基がブラジル南部のOrtigueira City(オルティゲイラ市)で現在建設中のKlabinの新しい統合パルプおよび紙製造施設のコンテナターミナルヤードで稼働します。

 RTGにはKalmar SmartFleetリモート監視ソリューションが搭載され、Klabinが機械のステータス、生産性、メンテナンスのニーズを管理、トラブルシューティング、分析できるようになります。また、自動化されたガントリーステアリングソリューションであるKalmar SmartRailも含まれます。これにより、オペレーターはコンテナーのピッキングと配置に集中できるようになり、安全性とオペレーターのパフォーマンスが向上します。

 Kalmar Zero Emission RTGは、100%電力システムを備えており、発生源で排出ガスやエンジンノイズが発生せず、油圧オイルの必要性を完全に排除します。シンプルな設計により、ディーゼル駆動のRTGに比べてメンテナンスが大幅に少なくて済みます。

 KlabinのロジスティクスプロジェクトコーディネーターのSergio Morales(セルジオ・モラレス)氏は次のように述べています。

 「私たちは、責任と持続可能性によって運用効率を向上させるソリューションに常に取り組んでいます。新しいターミナルヤードは私たちにとって完全に新しい操業になるでしょう。エコ効率の高いコンテナー処理ソリューションとサービスの世界的リーダーであるため、このプロジェクトでKalmarのサポートを得られることを嬉しく思います。ゼロエミッションクレーンは、運用コストを最小限に抑え、持続可能な物流プロセスを構築するための取り組みにおいて重要な役割を果たします。」

 Kalmarのアメリカ大陸ポート&ターミナル販売担当マネージャー、Alexandre Esse(アレクサンドル・エッセ)は次のように述べています。

 「私たちは、Klabinに独自のゼロエミッションソリューションを提供し、新しい生産施設とParanaguáの流通港をつなげる手助けができることを誇りに思っています。私たちのRTGテクノロジーの助けを借りて、お客様はビジネス目標をサポートするために、安全でコスト効率の高い、持続可能な物流プロセスを開発できます。」

■Kalmarについて

 Kalmarは、港湾、ターミナル、流通センター、そして重工業向けに、幅広い荷役ソリューションとサービスを提供しています。Kalmarは、ターミナルオートメーションとエネルギー効率の高いコンテナー処理の業界の先駆者であり、Kalmarソリューションによって世界中でコンテナーの動きの4分の1が処理されています。Kalmarは、幅広い製品ポートフォリオ、グローバルサービスネットワーク、およびさまざまな端末プロセスのシームレスな統合を可能にする機能を通じて、あらゆる移動の効率を向上させます。

  KalmarはCargotecの一部です。Cargotec(Nasdaq Helsinki:CGCBV)の2019年の売上高は約37億ユーロ(約4,440億円、120円換算)で、従業員数は約12,500人です。

 ニュースリリース

 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。