ヤンマー、コンバインやトラクターなど農業機械新製品を発表

 ヤンマーホールディングは6月2日、グループ会社であるヤンマーアグリ(本社:大阪市)がコンバインやトラクターなどの新製品を相次いで発売すると発表した。

■収穫量バラツキの見える化でスマート農業を支援、6/7 条コンバイン3機種を発売

 収穫量センサーとスマートアシストを活用しほ場内における収穫量のバラツキを見える化できる「収穫量マッピング仕様コンバイン」3 機種を7 月1 日に発売する。

 近年、農地の集約化により、担い手農家1 戸当たりの作業面積が拡大する傾向にある。また、水田の大規模化が進んでおり、全水田の約9%にあたる約23 万ha は1ha 以上の区画に整備されている。こうした背景により、ほ場管理のためのスマート農業の必要性も年々高まりを続けている。

 新たに発売する収穫量マッピング仕様コンバインは、スマートアシストリモートとの併用により、これまで把握できていなかった、ほ場1 枚をさらに細分化した収穫量のデータを自動的に収集する。そのデータを活用することで、より安定的・効率的な営農が可能となる。今後もヤンマーはIoT やICT を活用し、安全性や生産性の向上、作業負担の軽減などを可能にした商品を提供し豊かな社会の実現に貢献していく。

<商品概要>

商品名:ヤンマーコンバイン「YH6101,YM / YH6115,IM / YH7115,IM」(収穫量マッピング仕様)

発売日:2020年7月1日

適応作物:稲・小麦・大麦

商品価格:14,900,000円~17,180,000円(税抜、メーカー希望小売価格)

販売目標:初年度70台

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■湿田走破性とけん引力に優れるフルクローラトラクターYT472A,Cを発売

 湿田走破性に優れ、高いけん引力をもつフルクローラトラクター「YT472A,C」を8 月1 日より販売開始する。

 近年のほ場区画の大規模化により、能率を上げるためにトラクターの大型化が進んでいることから、ほ場が年々踏み固められ、収量にも影響を及ぼしているという声が聞かれる。また一方では、局地的な大雨などの天候不順によりほ場条件が悪化すると、特にけん引作業では効率的な作業が困難となり、作業適期を逃して作物の収量・品質を大きく左右することも大きな課題となっている。

 そこでヤンマーは、ホイルタイプ、ハーフクローラタイプに加え、低接地圧で高いけん引力をもつフルクローラタイプのYT472A,C を提供することで、こうした顧客の課題を解決していく。

<商品概要>

商品名:フルクローラトラクター「YT472A,C」

発売日:2020年8月1日

商品価格:8,950,000円~9,050,000円(税抜、メーカー希望小売価格)

販売目標:初年度80台

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■グローバルモデル普通型コンバインYH700Mを国内で発売

 必要な機能に絞ったシンプル装備のグローバルモデル普通型コンバイン「YH700M」を8月1日より販売開始する。

 近年、農地の集約化により、担い手農家1戸当たりの作業面積が拡大する傾向にある。こうした中、水稲と麦・大豆・コーンなどの雑穀を複合的に生産する農業者からは、コストパフォーマンスに優れた作物専用機としての普通形コンバインが求められている。そこでヤンマーは、シンプル装備で高能率かつ幅広い作物適応性を持つグローバルモデルの普通型コバインYH700Mを国内の販売ラインナップにも加えることで、さらなる農家のコスト削減や収益維持・向上に貢献していく。

<商品概要>

商品名:普通型コンバイン「YH700M」

発売日:2020年8月1日

商品価格:7,950,000円~8,350,000円(税抜、メーカー希望小売価格)

販売目標:初年度60台

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