タクマ、志木地区衛生組合向け基幹的設備改良工事を受注

 ㈱タクマは5月29日、埼玉県の志木地区衛生組合(志木市・新座市・富士見市の3市から構成)より「富士見環境センター焼却施設基幹的設備改良工事」を受注したと発表した。

 同焼却施設は1986年3月に竣工、稼働後34年を経過し、老朽化が進行している。そこでこのほど、環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費交付金の活用により主要設備や機器の更新・改良等を実施し、施設の延命化と施設の運転に伴い発生するエネルギー起源のCO2排出量の削減を図る。工事完了後は15年以上の安定稼働を確保し、CO2排出量を3%以上削減する計画。

 社会インフラである都市ごみ焼却施設は長期間の稼働が求められる一方、国内の約1,000の稼働中施設(※)のうち約7割が稼働後15年以上を経過しており、設備の更新や施設の延命化ニーズが高まっている。

 タクマは、豊富な実績に基づく高度な熱利用技術や省エネルギー技術を有しており、施設の延命化やCO2排出量の削減、ランニングコストの低減といった顧客の様々なニーズに最適な基幹的設備改良を行うことが可能。今後も環境保全分野のリーディングカンパニーとして、都市ごみ焼却処理施設の新設や基幹的改良工事を通じて、安心・安全な廃棄物処理と低炭素社会の実現に貢献していく。

※ 環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等について」 平成30年度調査結果より

<事業概要>

発注者: 志木地区衛生組合

受注者:株式会社タクマ

工事名:富士見環境センター焼却施設基幹的設備改良工事

建設場所:埼玉県富士見市大字勝瀬480番地

<施設概要>

施設規模:180t/24h(90t/24h×2炉)

炉形式:ストーカ方式

主な改良内容:ガス冷却室、湿式有害ガス除去設備の更新、空気圧縮機の統合・更新、通風機の更新・インバータ化 等

契約金額:41億2,000万円(税抜き)

契約工期:2020年5月~2023年3月

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