・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを通じて支援
国際協力銀行(JBIC)は5月28日、25日、クラウンファスナー(本社:山梨県、望月 厚志社長)のタイ法人E C F PRECISION (THAILAND) CO., LTD.(以下「ECF」)との間で、融資金額20百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」のもと、山梨中央銀行と初めての協調により実施されるもの。
本件は、ECFがタイにおいて実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、製造工場の設備導入等に充てられる。
クラウンファスナーは、1973年創業の精密ネジの製造・販売を行う中小企業です。2000年12月に日系完成車メーカー向け自動車部品である精密ネジの生産拠点としてECFを設立し、タイ国内だけでなく日本、北米、欧州にある日系の完成車メーカー向けに自動車部品を製造・販売している。今回、クラウンファスナーはECFを通じた事業拡大を企図している。本件は、こうしたクラウンファスナーの海外事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。