アイダエンジニアリングが5月28日に発表した2020年3月期(2019年度)連結業績によると、自動車関連顧客の設備投資鈍化の影響でプレス機械受注が減少し、受注高は、62,326百万円(前期比17.7%減)となり、受注残高は44,100百万円(同13.4%減)となった。売上高は、特に中国・米州・欧州での自動車関連向けプレス機械売上の減少等により69,159百万円(同17.7%減)となった。
利益面では、原価率の改善と販管費の削減等により営業利益が6,173百万円(同11.0%増)となり、経常利益は6,423百万円(同9.2%増)、主に昨年度の税効果特殊要因(税負担減)の剥落等により、親会社株主に帰属する2019年度純利益は4,022百万円(同13.2%減)となった。(数値表記は原文尊重)
■経営成績の概況
2019年度における世界経済は、年度初めより貿易摩擦等の影響で成長鈍化基調が鮮明になるなか、第4四半期には新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により景気が一気に落ち込み、経済活動の停滞が続いている状況。鍛圧機械製造業界は、国内、海外ともに受注が減少し、2019年度の受注は前期比31.8%減の120,719百万円(一般社団法人日本鍛圧機械工業会プレス系機械受注額)となった。
■セグメント業績
日本: 自動車関連向けプレス機械売上の減少により、売上高は48,655百万円(前期比5.1%減)となったものの、セグメント利益は原価率の改善等により4,726百万円(同94.4%増)となった。
中国: 自動車関連向けプレス機械売上の減少により、売上高は6,731百万円(前期比51.6%減)となり、セグメント利益は減収等により240百万円(同66.7%減)となった。
アジア: サービス売上は堅調に推移したものの、グループ会社向けのプレス機械売上の減少により、売上高は8,228百万円(前期比14.7%減)となり、セグメント利益は減収により1,062百万円(同24.0%減)となった。
米州: サービス売上は堅調に推移したものの、自動車関連向けプレス機械売上の減少により、売上高は11,817百万円(前期比28.9%減)、セグメント利益は減収等により542百万円(同21.8%減)となった。
欧州: 自動車関連向けプレス機械やサービス売上の減少等により、売上高は11,189百万円(前期比27.7%減)となり、セグメント利益は原価率の改善はあったものの減収等により243百万円の損失(前期は4百万円のセグメント利益)となった。
■今後の見通し
2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルスによる影響を現段階で合理的に算定することが困難なことから未定とした。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに開示する。
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