日立建機、スマホによる土量計測サービス「Solution Linkage® Survey」のラインアップを拡充

・国土交通省 出来高算出要領に対応し、データ共有クラウドサービスとのリアルタイムな情報共有も実現

 日立建機は5月25日、㈱日立ソリューションズ(本社:東京都品川区)と共同開発した「Solution Linkage® Survey(ソリューション リンケージ サーベイ)」を機能強化し、「Solution Linkage® Survey Standard」(以下、スタンダード版)と「Solution Linkage® Survey Advanced」(以下、アドバンス版)として、6月中旬から提供を開始する。

 アドバンス版は、建設分野で定評のある福井コンピュータ(本社:福井県坂井市)のデータ共有クラウドサービス「CIMPHONY Plus」(シムフォニー プラス)とデータ連携し、土木施工現場の進捗状況や土量などをリアルタイムに共有することが可能。また、アドバンス版は、国土交通省が2020年3月より、土木施工現場の出来高を計測する手法として新たに制定した動画撮影による地上写真測量を用いた出来高算出要領に準拠している。

 日立建機は、土木施工現場の生産性を向上するため、スマートフォンの専用アプリケーションで計測対象を動画撮影するだけで、土木工事の作業により発生する土量を簡便かつ定量的に把握することができるサービス「Solution Linkage® Survey」を、2019年4月から提供してきた。

 UAV(ドローン)やレーザースキャナを活用した測量など、ICT施工の普及により、土木業をはじめとする顧客からのより安価で手軽に土量を計測する手法を求める声を受け、「Solution Linkage® Survey」のラインアップを拡充することにした。

 具体的には、スタンダード版とアドバンス版の2つのラインアップとした。スタンダード版は、国土交通省が運用している契約が不要な無償の測位補強サービス(SBAS)を利用し、手軽に土量を計測できるようにした。アドバンス版は、スタンダード版の機能に加えて出来高算出要領に準拠し、動画撮影による地上写真測量に基づいて、施工現場の出来高算出に対応できるようにした。

 詳細は、ニュースリリース