CKD、2019年度売上は12.9%減の1,007億円、第1四半期のみ予想

 CKDが5月14日に発表した2020年3月期(2019年度)連結業績によると、売上高100,717百万円(前期比12.9%減) 、営業利益5,230百万円(前期比3.7%減) 、経常利益5,374百万円(前期比0.9%減) 、親会社株主に帰属する当期純利益3,689百万円(前期比23.0%減) となった。(数値表記は原文を尊重しています)

■経営成績の概況

 2019年度におけるわが国経済は、雇用情勢や所得環境は改善が持続したものの、その伸びは鈍化した。企業収益は、中国向け輸出低迷などから製造業で足踏みが続き、企業の設備投資に先送りの動きもみられた。

 また、海外経済において米国では、米中両国の関税引き上げによる影響を受け、設備投資や生産の動きが弱くなるなど、景気拡大のペースは緩やかなものとなった。一方、中国でも米国向け輸出の減少などから成長は減速し、さらには新型コロナウイルスの感染拡大により景気は停滞した。また、欧州でも輸出の減少から製造業の低迷が続いた。

 CKD2019年度データ

■セグメント別の状況

<自動機械部門>

 自動包装システムでは、薬品向けの売上高が減少した。産業機械では、電気自動車用のリチウムイオン電池製造システムの売上高は増加したが、三次元はんだ印刷検査機は中国向けの売上高が減少した。その結果、売上高は15,792百万円(前期比1.5%減) 、セグメント利益は収益改善の効果により、2,925百万円(同105.7%増)となった。

<機器部門>

 国内市場では、中国経済減速の影響を受けた工作機械向け、一部に先送りが見られた自動車の製造設備向け、そして半導体製造装置向け売上高が、それぞれ減少した。海外市場も半導体設備投資の延期に加え、中国の自動化投資が鈍化した影響を受け、売上高が減少した。その結果、売上高は84,924百万円(前期比14.8%減) 、セグメント利益は売上高減少の影響などにより、6,306百万円(同26.5%減)となった。

■今後の見通し

 CKDグループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で経済環境が不透明な状況にあり、現段階で通期業績を見通すことは困難なため、2021年3月期第1四半期の連結業績予想のみ開示する。2021年3月期第1四半期の業績予想は、以下のとおり。売上高23,500百万円(対前年同期比増減1.0%増)、営業利益960百万円(同236.6%)、経常利益960百万円同218.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益670百万円(同208.8%増)。

 なお、為替レートは、1米ドル105円を前提としている。

 CKDの2020年3月期決算短信