酒井重工業、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を発表

 酒井重工業は5月13日、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を発表した。

 以下、リリース原文。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響について

 新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。

 当企業グループにおける新型コロナウイルス感染拡大の影響につきまして、下記のとおりお知らせ致します。

 記

1.現在の状況と感染リスク低減に向けた対応について

 日本国内における対応として、消毒や手洗い、咳エチケットなどの一般的な感染予防対策の徹底のほか、ソーシャルディスタンスを取る事務所内配置、時差通勤、可能な範囲内でのテレワークの実施や、国内外の出張の原則禁止、多人数での会議実施自粛、テレビ会議の活用等の感染防止策に取り組んでおります。在外子会社におきましても、各国政府の指示に従い事業活動の制限を受けるなか、感染拡大防止を最優先に取り組んでおります。現時点において従業員及び関係者に感染者の判明はありません。

2.事業活動への影響について

 当企業グループは、日本国内及び海外(米国、中国、インドネシア)に拠点を展開しており、国内外各拠点においては、従業員の感染リスクの低減と安全確保を図りながら事業活動を実施しております。

(1)日本

 販売減速と輸入部品欠品等により一部の機種の生産調整が必要となることから、今後、生産部門の一部で一時帰休を予定しております。営業活動は、国内営業、海外営業ともにお取引先様への訪問制限による影響が出てきております。

(2)米国

 ジョージア州による屋内退避令により工場を閉鎖しておりましたが、同州での経済活動再開により4月27 日より事業活動を再開しております。

(3)中国

 感染拡大抑制の指示に従い、春節後から2月下旬まで工場の稼働を停止しておりましたが、従業員の職場復帰も早期に実現し事業活動を再開したものの、物流停滞等の影響を受け工場の稼働が減少しており、現在、生産部門の一部で一時帰休を実施しております。

(4)インドネシア

 西ジャワ州ブカシ市は4月15 日から大規模社会的制限(PSBB)が発動され原則全ての企業が在宅勤務となりましたが、当社は「産業省からの必要な許可」を得た上で通常の事業活動を行っております。

3.事業資金について

 新型コロナウイルス感染症の影響が長引くことで、当企業グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。社会情勢が大きく変化する中、機動的かつ安定的な資金調達手段を確保し、中長期的に安定した経営を行うため、当社の主要2行と40 億円のコミットメントライン契約を締結する予定です。

4.連結業績への影響について

 2020 年3月期の連結業績への影響は軽微ですが、2021 年3月期については、新型コロナウイルス感染症の更なる感染拡大や長期化等が連結業績に影響を及ぼす可能性があり、現時点におきましてはその規模を十分な確度をもった見積りが出来ない状況にあります。

 引き続き今後の動向を注視し、合理的に予想可能となった時点において速やかに公表致します。

 ニュースリリース