・鉄道貨物輸送における需要増加および安全性の向上に対応
㈱IHIインフラシステム(本社:大阪府堺市、以下IIS)と三井住友建設(本社:東京都中央区、以下SMCC)の共同企業体は4月16日、バングラデシュにおけるバンガバンドゥ シェーク ムジブル鉄道橋(ジャムナ鉄道専用橋)建設事業(※)のWD2(西側)を受注したと発表した。(※)Bangabandhu Sheikh Mujib Railway Bridge Construction Project
バングラデシュは、近年の堅調な経済発展に伴い、鉄道輸送の増加が予想されている中、鉄道施設の老朽化による速度・重量制限、運行遅延等が生じており、需要増加に対応可能な鉄道網整備が喫緊の課題とされている。中でも、同国中央部を流れるジャムナ川に架かるジャムナ多目的橋(首都ダッカから北西約100km)は、道路橋と鉄道橋として利用され、隣国インドに繋がるアジア横断鉄道の一部をなす重要な区間であるにも関わらず、振動問題およびひび割れなどの老朽化が進んでいる。
受注した事業は、日本政府の円借款により、ジャムナ多目的橋と並行した鉄道専用橋を新たに建設するもの。将来の鉄道輸送需要への対応および安全性の向上を図り、バングラデシュ国内および近隣諸国との物流ネットワークの効率化に寄与することを目的としている。
海外の橋梁建設で多くの施工実績を持つIISと、同工事で採用される高難易度の鋼管矢板井筒基礎工事において高い技術・競争力を有するSMCCが組むことで、今回の受注へと至った。両社が有する技術・ノウハウにより本工事を確実に遂行することで、バングラデシュの経済発展に貢献していく。
■事業概要
名称:ジャムナ鉄道専用橋建設事業(WD2)
発注者:バングラデシュ人民共和国 鉄道省 バングラデシュ国鉄
施工: IHIインフラシステム/三井住友建設共同企業体(JV)
工期: 48ヶ月間
施工場所:シラジガンジ県およびタンガイル県
工事概要:事業対象区間11,300mのうち6,075.7m
鋼下路トラス橋:全長4,800mのうち西側2,250m(鋼管矢板井筒基礎)、 陸上高架橋、軌道工事、盛土工事、駅舎工事、既存河川堤防補強工事
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