㈱荏原製作所と本田技研工業(Honda)は4月15日、ブラジルで初のコラボレーションを果たし、荏原のポンプを搭載したガソリン駆動式のエンジンキャストポンプをHondaが2月より発売開始したと発表した。
荏原は1975年に初の海外生産拠点としてブラジルに進出し、現在のEBARA Bombas America do Sul Ltda.(以下:EBAS社)設立の礎を築いた。一方、Honda社のブラジルでの歴史は、1976年に創業したブラジル北西部アマゾナス州の州都マナウスに位置する二輪車工場(以下:マナウス工場)から本格的に始まり、ブラジルにおける両社の歴史はほぼ同年齢。日本企業としてブラジルの地で同じ時代を歩み、操業開始から約45年の時を経てタッグを組み、電気が供給されていない場所での灌漑や家庭用給水など、ブラジル国内における水の供給に貢献する。
EBAS社がHonda社に供給するポンプは、サンパウロ州北東部約250kmに位置するヴァルジェン・グランデ・ド・スー(VGS)にあるEBAS社の工場で生産される。その後、VGS工場からHondaのマナウス工場へ出荷され、Honda製のエンジンとの組立てが行われる。また、EBAS社が供給するポンプには、EBAS社製であることを示すTHEBEブランドのロゴマークが刻印され、2社のロゴを冠した製品は、Honda社においても今回が初となる。
なお、EBAS社の頑強な鋳物製のポンプは、消費者から高い信頼を得ている。
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