米カミンズと3M、COVID-19(新型コロナ)パンデミック対応で提携

 Cummins Inc.(カミンズ):2020年4月14日

・カミンズは、ディーゼルエンジンフィルターの製造に通常使用される労働力と設備を利用して、3Mの動力付き空気清浄呼吸器で使用するための高効率粒子フィルターを製造します。

 インディアナ州Columbus(コロンバス)・・・カミンズは、3Mミネソタ州Saint Paul )の電動空気清浄呼吸器(PAPR)で使用する高効率の微粒子フィルターを製造するという3Mとの合意に達しました。

 電動空気清浄マスク(PAPR)は、COVID-19パンデミックに対応する第一線の医療従事者にとって重要な機器です。PAPRはバッテリー式の送風機を使用して、ろ過された空気を着用者の頭や顔を覆うフードまたはヘッドトップに送ります。また、特にエアロゾル生成手順などの重要な医療状況で、呼吸保護レベルを高めることができます。PAPRは、長期間にわたって呼吸保護を必要とする人にとっても、より快適に着用できます。

 このパートナーシップには、3MのPAPR用のフィルターの現在の生産量を2倍以上にする可能性があります。COVID-19の発生による個人用保護具の需要の急増に対応するために3MがPAPRの生産を急増させているため、追加のフィルターが必要です。

 カミンズの会長兼最高経営責任者であるTom Linebarger(トム・ラインバーガー)は、次のように述べています。

 「3Mと協力して、医療専門家の保護を支援する新しい方法でパートナーを組む際に、テクノロジーと製造の専門知識が関連している可能性があることを発見しました。」

 カミンズは、ウィスコンシン州Neillsville(ニールズビル)の施設にある既存の人材と機器を使用してメディアにプリーツを付け、カートリッジハウジングに組み立て、最終テストを行ってから、3MのPAPRが製造されているネブラスカ州Valley(バレー)にフィルターを発送します。カミンズのニールズビルの場所でのフィルターの生産は、4月末までに開始される予定です。

 3Mの取締役会長兼最高経営責任者であるMike Roman(マイク・ロマン)は次のように述べています。

 「3Mは24時間体制で作業を続け、PAPRを含む個人用保護具を英雄的な医療従事者とCOVID-19の最前線の第一対応者に届けました。カミンズとの提携により、今後数か月でこの重要な機器をさらに生産することができます。」

 カミンズのろ過事業では、空気、燃料、油圧、潤滑油のろ過、および世界中のディーゼルおよびガス駆動機器向けの化学技術製品を設計、製造、販売しています。

■カミンズについて

 グローバルパワーリーダーであるカミンズは、幅広いパワーソリューションのポートフォリオを設計、製造、流通、サービスする補完的なビジネスセグメントの企業です。同社の製品は、ディーゼル、天然ガス、電気、ハイブリッドパワートレインに及びます。

 パワートレイン関連のコンポーネントには、ろ過、後処理、ターボチャージャー、燃料システム、制御システム、空調システム、自動変速機、発電システム、バッテリー、電動システム、水素生成、燃料電池製品などがあります。

 カミンズは、1919年の創業以来、インディアナ州Columbus(コロンバス、米国)に本社を置き、健全なコミュニティに不可欠な3つのグローバルな企業責任優先事項(教育、環境、機会の平等)を通じて、より豊かな世界の実現に取り組む約61,600人を雇用しています。

 カミンズは、会社所有の独立した販売店のネットワークを通じて、そして世界中の何千もの販売店を通じてオンラインで顧客にサービスを提供し、2019年の売上高236億ドルで約23億ドルを稼いでいます。

 ニュースリリース

 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。