・ミャンマーの電力供給に貢献
日立造船は4月14日、豊田通商より、ミャンマーのセダウジ水力発電所水門設備向け機器供給を受注したと発表した。
今回の受注案件は、独立行政法人国際協力機構(JICA)がミャンマーとの間で「水力発電改修事業」を対象として締結した有償資金協力(ODA)の一部であり、同国第二の都市であるマンダレー管区に電力供給するセダウジ水力発電所の改修工事を豊田通商が受注し、日立造船は豊田通商より同発電所の水門設備(2門)向けの機器供給を請け負うもの。
セダウジ発電所はマンダレー管区の電力需要の10%~15%をまかなっており、豊富な水源を有する河川域に位置しているため、年間を通じて安定的に電力を供給するベース電源の役割が求められているが、建設から31年が経過して老朽化が激しく、発火や漏水による機器の故障が頻発している。
日立造船は、タービンや発電機などの主要機器調達および水門設備の改修を担う豊田通商に、水門設備関連機器を納入する。
日立造船は、水門事業を1924(大正13)年に開始し、海外向けにもベトナムやタイ、パキスタン、アメリカ、ブラジル等において合計25プロジェクトに水門関連設備を納めている。近年、国内でもダム再開発の需要が高まっているが、日立造船は約100年におよぶ水門事業の実績・ノウハウを活かし、海外においても持続可能で強靭な社会インフラの整備に積極的に貢献していく。
<受注概要>
最終需要家:ミャンマー電力発電公社(Electric Power Generation Enterprise)
発注者:豊田通商株式会社(愛知県名古屋市、貸谷 伊知郎社長)
工事場所:ミャンマー連邦共和国 マンダレー管区 セダウジ村