日精エー・エス・ビー機械、画期的な二層成形法を開発

・環境配慮型容器を提案

 PET ボトルをはじめとしたプラスチックボトルを生産するストレッチブロー成形機の大手総合メーカー、日精エー・エス・ビー機械(ASB機械)は4月3日、1(ワン)ステップインジェクションストレッチブロー成形機のリーディングカンパニーとして、画期的な「二層成形法」を開発したと発表した。

■成形プロセス

 これまでの多層成形は、異なる材料の薄い膜を作ることで容器の性能向上を図ってきたが、日精ASBの開発した「二層成形法」は、2 種類の材料の組み合わせや使用比率、成形順序を、容器用途に応じて変更できる点に特徴がある。これにより容器づくりの選択肢が広がり、安全性・機能性・デザイン性だけでなく、リサイクルPET 樹脂の使用を促進し、環境配慮型の容器成形が可能となる。

 ASB機械は、「二層成形法」のため、既存の4(フォー)ステーション成形機「ASB-12N/10 型」をベースにした専用機、「ASB-12N/DL 型」プロトタイプモデルを開発した。同モデルは、射出型と射出ユニットを追加した5(ファイブ)ステーションで構成される。様々な樹脂が成形可能な汎用性に優れたASB シリーズのため、内外層に別々の材料を使用することで、物性強度や外観品質を向上することができる。

■用途例

・環境配慮型容器-リサイクルPET、フレークPET の活用

 多くの国で食品安全規制等によるリサイクルPET の食品用途への利用制限がある中、外層にリサイクルPET を使用し、内容物に接触する内層にバージンPET を使用することで、安全性を高めることができる。食品容器への転用が広がるとともに、環境にも配慮した容器提案が可能となる。

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