アイリスオーヤマ、政府要請で角田工場(宮城県)に10億円投じてマスク生産設備を導入

・2020年6月稼働、国内への供給能力を約8割引き上げ

・月1億4,000万枚が供給体制

 アイリスオーヤマ(本社:仙台市青葉区)は3月31日、日本政府からの要請に応じて日本国内にマスクの生産設備を導入することを決定、日本国内への供給能力を約8割引き上げると発表した。設備は2020年6月稼働予定で、約10億円を投じる。

 世界的な新型コロナウイルスの感染症問題の長期化に伴い、マスクの入手が困難な状況が続いている。アイリスオーヤマは、これまでの大連工場(中国・遼寧省)と蘇州工場(中国・江蘇省)に加え、宮城県角田工場の一部を改修してマスクを生産することを決定した。(グループ企業一覧

 アイリスオーヤマは、中国の大連工場と蘇州工場の2拠点において、24時間フル稼働でマスクを生産し、8,000万枚/月を日本国内に供給してきた。しかし、国内では海外生産リスクの高まりにより、マスクの品不足が長期化している。

 今回、日本国内の生産設備導入により、6,000万枚/月のマスクを新たに生産でき、日本国内へ1億4,000万枚/月を供給できる体制になる。これまで中国1カ国に依存していた生産体制を分散し、リードタイムを約2週間短縮できるため、安定供給の体制を構築する。

 アイリスオーヤマでは、今後も日本国内におけるマスクの安定的な供給に貢献できるよう、行政や業界団体と連携を図りながら、必要な支援を行っていく。

<角田工場 マスク生産概要>

所在地:宮城県角田市小坂上小坂1番

設備投資金額:約10億円

生産能力:6,000万枚/月※月30日稼働の場合

生産アイテム:不織布マスク(プリーツマスク、学童用マスク)

稼働時期:2020年6月

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