・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を支援
国際協力銀行(JBIC)は3月27日、内山工業(本社:岡山県、内山 兼三社長)との間で、融資金額14百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」のもとで、三菱UFJ銀行との協調融資により実施されるもので、協調融資総額は2,000万米ドル相当。
この案件は、内山工業の子会社であるメキシコ法人UCHIYAMA MANUFACTURING DE YUCATAN S. A. DE C. V.(以下、UMY、所在地:ユカタン)が自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、工場建設資金に充てられるもの。
内山工業は、1898年創業の工業用ゴム製品メーカーで、主に自動車用ベアリングシール及びガスケットの製造で高い技術力を有する中小企業。同社は、米州地域の自動車市場における更なる事業拡大を企図し、2018年にUMYを設立した。融資は、こうした内山工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活かした案件形成やリスクテイク機能等を通じ、メキシコ等の成長市場における、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。