ジェイテクト、連続鋳造設備用の長寿命自動調心ころ軸受「JHS®330」を開発

・鉄鋼設備用軸受「JHS®軸受シリーズ」第3弾

 ㈱ジェイテクトは、鉄鋼設備用軸受の長寿命、高耐久性を実現した製品「JHS®(ジェイテクト・ハイパー・ストロング)軸受」のシリーズ化を進めているが、3月19日、第3弾として、連続鋳造設備用長寿命自動調心ころ軸受「JHS®330」を開発したと発表した。

 連続鋳造設備は、溶鋼を凝固させて半製品である鋳片に鋳造する設備。軸受の使用環境は、重荷重・極低速回転と非常に過酷。連続鋳造設備には自動調心ころ軸受が多く使用されるが、これらの過酷な使用条件により軸受の軌道面に顕著な二山状の摩耗が生じる。この摩耗が進展すると剥離や割れに繋がり設備の突発的な停止などの不具合が生じる。また、連続鋳造設備で製造する鋳片は非常に高温であり、凝固させるため多量の水が使用されるが、軸受内部への水及び水蒸気の侵入も軸受に大きなダメージを与え、軸受の耐摩耗性・密封性の向上が生産性向上への大きな課題だった。

 そこでジェイテクトは材料成分見直しと熱処理の最適化を行い従来品比2倍の長寿命・高ロバスト性を兼ね備えた軸受を開発した。

<生産・販売概要>

量産開始:2021年1月(予定)

売上目標:2025年までに1億円/年(目標)

販売先:国内外の製鉄メーカー

製造工場:軸受:国分工場

オイルシール:光洋シーリングテクノ(株)/ジェイテクトグループ会社

 詳細は、ニュースリリース