ヤマハ発動機は3月13日、ロボティクス事業の東南アジアにおける事業拡大を目的として、中国、米国、欧州に次ぐ東南アジア統括拠点として、タイ・ナワナコン工業団地に新たに事務所を開設すると同時に、多岐にわたる製品群を統合的に展示するショールームを同事務所内に新設すると発表した。
新設するショールームは、グループ会社で半導体製造装置の製造・販売を手掛けるYamaha Motor Robotics Holdings Co., Ltd.（YMRH）のタイ拠点敷地内に開設し、ロボティクス事業の主力製品である表面実装機(サーフェスマウンター)および産業用ロボットに加え、YMRHの商材である半導体製造装置を設置する。
これにより、半導体後工程も含めた「1 STOP SMART SOLUTION」コンセプトによる高度なトータルソリューションを、いち早く提供可能とする体制が構築される。迅速・的確なプロモーションができるほか、新規・既存ユーザー双方にむけたセミナーやトレーニングを実施できる施設を確保している。また、そのような教育活動を通じて、さらに現地特約店のサービスおよび営業スキルを強化し、より強固なサービスを産み出す循環創出を狙っている。
東南アジア地域では、自動車メーカーやその部品メーカーだけでなく、携帯電話のような民生メーカー、産業系メーカー、半導体メーカーからの底堅い設備需要があり、ヤマハ発動機の体制強化は、顧客のビジネスの高効率化を下支えする。