JFEエンジニアリング、ごみ処理プラント基幹改良工事を連続受注

・プラント3施設を長寿命化および省エネ化

 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は3月9日、ごみ処理プラントの基幹改良工事を今年度相次いで受注したと発表した。

 同社が受注した基幹改良工事は、沼上清掃工場(静岡県静岡市)、浮島処理センター(神奈川県川崎市)、くりーんプラザ・龍(茨城県龍ケ崎地方塵芥処理組合)(※1)で、受注金額は3件合計でおよそ200億円。

 一般廃棄物処理施設は、全国で約1100施設が稼動しているが(※2)、このうち約7割は稼動後15年が経過している。近年では施設の耐用年数は40~50年となっており、稼働後20年前後で大規模な基幹改良工事を行うのが一般的。同社は、施設の現況・ニーズに則した施設主要機器の更新・改造を行います。具体的にはタービンの更新による発電効率の向上や、送風機のインバータ導入による効率化等を行い、省エネ化による二酸化炭素排出量削減に加え、施設の長寿命化によるライフサイクルコスト(※3)の低減に貢献する。

 公共資産の有効活用が社会ニーズとして高まる中、近年では単なる施設の改修の他に、先進技術の導入、防災拠点としてのごみ処理施設の位置づけも重要になっている。

 これからも同社は都市環境分野のリーディングカンパニーとして、プラントの新設のみならず、基幹改良工事等により、自治体の財政負担軽減や地球環境の保全に貢献していく。

※1:環境省交付金を用いたリサイクル施設基幹改良工事は同社初受注

※2:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等について」平成29年度調査結果より抜粋。

※3:ライフサイクルコスト

 施設建設費、運営管理費(運転費、点検補修費)、解体費を含めた廃棄物処理施設の生涯費用の総計。このうち、点検補修費はオーバーホール、補修のみならず改造等の費用を含むものをいう。

*受注概要は、ニュースリリース参照