MHIヴェスタス、台湾向けで洋上風力発電設備V174-9.5MWを62基正式受注

・アジア太平洋地域で初めて取り組むプロジェクトで新興市場での着実な一歩

   三菱重工業とデンマークのヴェスタス社の合弁会社、MHIヴェスタス(MHI Vestas Offshore Wind A/S)(注1)は3月2日、デンマークの大手年金基金で洋上風力発電事業を手掛けるCIP(Copenhagen Infrastructure Partners)から、主力の風力タービン設備である9,500kWのV174-9.5MWを62基受注したと発表した。台湾中部の彰化県沖合で進む58万9,000kWのウィンドファーム向けで、MHIヴェスタスとしては、アジア太平洋地域で初めて取り組むプロジェクトであり、2024年の建設完了を予定している。

 このプロジェクトは、CIPが運営管理するファンドを通じて出資設立したチャンファン社(Changfang Wind Power Co.Ltd.)およびシーダオ社(Xidao Wind Power Co.Ltd.)が複数フェーズで進める計画で、「Changfangフェーズ1」では9.5MW機10基(95MW)を2022年に、「Changfangフェーズ2」では47基(446.5MW)を2023年に、Xidaでは5基(47.5MW)を2024年に据え付ける予定。

 MHIヴェスタスのヘンリック・ジェンセン(Henrik Jensen)CSO(注2)は、今回の受注について次のように述べている。

 「今回のプロジェクトは、私たちのアジア太平洋市場初の案件として画期的であるとともに、洋上風力発電が活性化してきている台湾市場開拓における着実な一歩となるものです。CIPと協業できたことに非常に感謝しており、台湾にグリーンエネルギーを提供できることを光栄に感じています。」

 MHIヴェスタスの納入済みおよび今後納入予定の発電設備は、すでに11GW(1100万kW)を超えており、今回の受注を弾みとして、一層の受注拡大をはかり、再生可能エネルギーの普及を通じて地球環境負荷低減に貢献していく。

(注1)MHIヴェスタスは、デンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)と三菱重工業が折半出 資する洋上風力発電設備合弁会社。2014年の設立で、デンマークのオーフス市に本社を置き、 同国内に工場を構えるほか、英国のワイト島にも工場を保有。洋上風力発電設備市場で、 世界トップクラスのシェアを誇っている。

(注2)CSO(Chief Sales Officer)」

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