財務省が1月30日に発表した貿易統計(確報)によると、2019年(1~12月)の建設用・鉱山用機械輸出額は前年比7.6%減の1兆1,396億円(億円以下切捨て)となった。
地域別によると、アメリカ向けは前年比10.0%増の4,415億円、EU向けは同2.3%減の2,426億円、アジア向けは同19.8%減の2,313億円。この3地域で建設用・鉱山用機械全体の80%(2018年=76%)を占めた。アジア向けのうち、中国向けは同5.3%減の367億円、ASEAN向けは同28.0%減の1,034億円。
うち主力機種である油圧ショベル(新車)の金額は、同7.8%減の5,351億円、数量は同8.0%減の44,890台となった。主力仕向地別では、台数で約44%、金額で約42%を占める最大の輸出先であるアメリカ向けは増加した。また、金額では、アメリカ14.8%増、オーストリア18%増、イタリア10.7%増、そのほかマイニングを含む大型機のスポット輸出でモンゴルやパナマが増加した。
中古車の金額は、同26.2%減の662億円、数量は同16.2%減の18,004台となった。金額ベースによる上位輸出先では、ベトナム、台湾、バングラデッシュ、カンボジア、中国向けは増加した。台数ベースでは、ベトナム、台湾、バングラデッシュ、カンボジア、中国向けが増加した。
ミニショベル(新車)の金額は、同2.6%増の1,950億円、数量は同3.3%増の70,227台。金額ベースによると、アメリカ、オランダ、オーストリア、タイ、ドイツ、フランス、中国、イタリア向けは増加した。数量ベースは、アメリカ、オランダ、オーストリア、タイ、ドイツ、フランス、中国、イタリアなどが増加した。
中古車は同11.8%減の159億円、数量は同9.5%減の18,940台となった。金額ベースによると、中国、マレーシア、バングラデッシュ、カンボジア、エジプト向けが増加した。数量では、中国、ロシア、マレーシア、カンボジア、チリなどが増加した。
2019年の建設用・鉱山用機械輸出実績(出所:財務省貿易統計)
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