㈱日阪製作所は2月14日、約100億円を投じて奈良県生駒市に滅菌・殺菌装置の新工場「生駒事業所」を建設すると発表した。
日阪製作所は、2008 年に鴻池事業所の生産能力を拡充するためのマスタープランを完了し事業展開を進めてきたが、食品及び医薬品等の生産設備やエンジニアリングの需要拡大に伴い、鴻池事業所の生産能力が限界に近づいてきている。また、長期ビジョン計画で策定した成長戦略の一つである生産体制の構築においても、新たな事業拠点が喫緊の課題となっていた。
このような状況を踏まえ、2019 年に奈良県生駒市に取得した事業用地に新事業所を建設し、鴻池事業所で事業を営んでいるプロセスエンジニアリング事業を移転するとともに建物や設備を刷新することにより生産能力の増強及び高効率生産体制を構築し、更なる顧客ニーズに対応できる事業基盤を整備するもの。
また、BCP の観点から国内生産拠点の分散化によりリスク低減を図るとともに生駒事業所を利用した国内関係会社との業務プロセスの標準化・最適化の促進も目指す。
なお、プロセスエンジニアリング事業移転後の鴻池事業所では、熱交換器事業及びバルブ事業の生産設備の拡充を行い、日阪製作所グループ全体の生産高500 億円を目指す予定にしている。
<新事業所の概要>
名称:生駒事業所
所在地:奈良県生駒市高山町8916 番7~10(敷地面積52,164.55 ㎡)
事業内容:プロセスエンジニアリング事業及び研究開発事業
投資総額:約100 億円
稼働開始日:2023 年9月(予定)