IHIインフラシステム、東西経済回廊整備事業 ミャンマー向け2橋梁新設・既設3橋梁解体工事を受注

・ミャンマー・タイ間における安全・高速の物流・旅客輸送網を構築

 IHIのグループ会社である㈱IHIインフラシステム(本社:大阪府堺市、以下、IIS」は、ミャンマー連邦共和国の建設省橋梁局から、東西経済回廊整備事業(パッケージ2)における「ジャイン・ザタピン橋」および「アトラン橋」の新設工事および「ジャイン・コーカレー橋」を含む既設の3橋解体工事を受注したと発表した。2月6日、にネピドーにおいて、同国建設省副大臣、橋梁局長、国際協力機構(JICA) ミャンマー事務所長らが臨席のもと、契約調印式が執り行われた。

 「東西経済回廊整備事業」は、日本政府の有償資金協力事業として実施されるもので、国際協力機構(JICA)が2015年10月に同国と338億6,900万円を限度とする円借款貸付契約を行っている。

 同事業では、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーを繋ぐ国際幹線道路である東西経済回廊において、重量車両の通行制限により物流のボトルネックとなっているミャンマー国内の3橋(ジャイン・コーカレー橋、アトラン橋、ジャイン・ザタピン橋)の新設と、既存橋の解体を行う。

 ミャンマーにおいて主要貿易国であるタイとの間を中心とした安全で高速な物流および旅客輸送網を構築することで、ミャンマー国内のみならず、メコン地域との物流・貿易の円滑化・活性化を促進し、経済発展に寄与することを目的としている。

 今回、IISが受注したのは、同事業において架け替えられるモーラミャイン~コーカレー間にある3橋のうち、ジャイン・ザタピン橋、アトラン橋の新設工事および既設のジャイン・コーカレー橋、ジャイン・ザタピン橋、アトラン橋の3橋の解体工事を行う案件で、新設橋梁の完成は、2023年7月の予定。

 IISでは、現在、2017年に受注したムンバイ湾横断道路の道路橋、2018年受注の大型吊橋ブレイラ橋の建設工事を手掛けているほか、これまで、ベトナムの日越友好橋(ニャッタン橋)やトルコのイズミット湾横断橋(オスマン・ガーズィー橋)など、多数の大型橋梁建設に携わり、豊富な経験を有している。今後もより一層海外での橋梁受注活動を推進し、社会インフラの整備を通して各国の発展に貢献していく。

<工事概要>

発注者:ミャンマー連邦共和国 建設省橋梁局(Department of Bridge、 MOC)

工事名:東西経済回廊整備事業(パッケージ2)

工事範囲:

新設

①ジャイン・ザタピン橋(斜張橋、全長797m、4車線)

②アトラン橋(斜張橋、全長480m、4車線)

解体

①ジャイン・コーカレー橋(吊橋/全長400m)

②ジャイン・ザタピン橋(吊橋/全長884m)、③アトラン橋(斜張橋/全長433m)

工期:新設 2020年4月~2023年6月末予定(39ヶ月)

   解体 2023年7月~2023年12月末予定(6ヶ月)

 ニュースリリース