日本鍛圧機械工業会が2月7日に発表した2020年1月の鍛圧機械受注総合計は、175.0億円、前年同月比31.2%減となり、11カ月連続で前年同月比を割り込んだ。新規大型設備投資の先送り及び輸出向け需要の低調が響いた。米中貿易摩擦に加え、新型肺炎の流行が世界経済の下押し圧力となり、先行き不透明感が強まる。主要ユーザーの自動車販売も低調で、製造業の設備投資意欲が低調。
機種別によると、プレス系機械は61.5億円、前年同月比34.7%減。超大型プレスは51.9%減、大型プレスが76.3%減、中型プレス3.4%減、小型プレスも2.0%減。フォーミングは47.7%増だが、油圧プレスが48.0%減、自動化・安全装置も59.6%減。板金系機械は57.7億円で前年同月比41.7%減。レーザ・プラズが52.6%減、プレス・ブレーキ22.4%減、パンチングも44.6%減。
国内は71.8億円、前年同月比19.5%減。金属製品製造業が9.0%増、自動車は21.8%増だが、一般機械54.3%減、電機24.9%減、鉄鋼・非鉄金属も14.9%減となった。
輸出は47.3億円、前年同月比54.5%の減。北米向けが59.4%減、中国向け32.5%減、東南アジア向け49.5%減、欧州向け73.7%減、韓国・台湾向け83.6%減、インド向けも83.2%減となった。