神戸製鋼、建設機械(コベルコ建機)の4~12月期売上は6.5%減の2,778億円、通期見通しは3,600億円に下方修正

 ㈱神戸製鋼所が2月6日に発表した2020年3月期第3四半期連結累計期間(4~12月)業績によると、建設機械(コベルコ建機)事業の売上高は、油圧ショベルにおいて、中国での販売機種構成の変化、東南アジアでの販売台数減少、為替がユーロや中国元に対して円高となった影響などから前年同期比6.5%減の2,778億円となった。経常損益は、売上高の減少、開発費などの固定費の増加に加えて、貸倒引当金の戻入益が前年同期に比べ減少したことなどから、同138億円減益の87億円となった。

 油圧ショベルの販売台数は、東南アジアでは、インフラ工事の延期の影響等により需要が一時的に減退したことで減少したものの、企業の設備投資が堅調だった国内や、政府主導で公共投資が行われた中国では増加したことから、全体としては前年同期並みとなった。

 クローラクレーンの販売台数は、東南アジアを中心に海外メーカーとの競争が激化したことなどから、前年同期を下回った。

■2020年3月期見通し

 油圧ショベルの販売台数は、国内の需要は堅調に推移するものの、東南アジア、インドを中心に需要の減少が見込まれることなどから、前回に比べ減少すると想定。クローラクレーンについても、東南アジアで競合が激しくなることなどから、販売台数は前回に比べ減少すると想定している。売上高は、前期比6.7%減の3,600億円(前回予想:3,900億円、前期実績:3,860億円)と修正した。経常損益については、油圧ショベルの販売台数の減少などから、70億円(前回予想:90億円、前期実績:255億円)に修正した。

 神戸製鋼所の2020年3月期第3四半期決算短信

 第3四半期補足資料