丸紅など、総事業費1,000億円の秋田洋上風力発電プロジェクト、融資契約を締結

 丸紅は2月3日、2016年4月に設立した特別目的会社「秋田洋上風力発電株式会社」(以下、「AOW」)を通じ、大林組、東北自然エネルギー、コスモエコパワー、関西電力、中部電力、秋田銀行、大森建設、㈱沢木組、協和石油、㈱加藤建設、㈱寒風及び三共(以下、共同事業実施者)と共同で、秋田県秋田港及び能代港において、日本国内で初の商業ベースでの大型洋上風力発電事業となる着床式洋上風力発電所及び陸上送変電設備(以下、洋上風力発電所)の建設・保守・運転を行うプロジェクト(以下、本プロジェクト)を実施することを決定し、本日、本プロジェクトにかかわる融資契約を締結(以下、「本融資」)したと発表した。

 本融資は、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行が共同主幹事行となり、国内外の金融機関による協調融資で組成されるプロジェクトファイナンス。

 丸紅は、秋田県が県内の再生可能エネルギーの導入拡大及び産業振興を目的として実施した「秋田港及び能代港における洋上風力発電事業者の公募」に応募し、2015年2月5日に事業者として選定された。その後、丸紅が設立したAOWに共同事業実施者が出資参画し、開発可能性調査を実施した結果、今般事業化決定に至ったもの。

 本プロジェクトは、発電容量約140MWの洋上風力発電所を建設・保守・運転し、完工後20年間に亘り再生可能エネルギーの固定価格買取制度に基づき東北電力に売電するもの。2020年2月中に陸上送変電部分の着工を予定しており、2022年の商業運転開始を目指す。操業中は、能代港を拠点として保守・運転を行う予定。

 丸紅はサステナビリティ推進の一環として、世界の気候変動対策への取組みに貢献すべく、2018年9月に発表した石炭火力発電事業及び再生可能エネルギー発電事業に関する取組み方針に基づき、今後も積極的に再生可能エネルギー発電事業の開発に取り組んでいく。

<プロジェクト概要>

事業会社: 秋田洋上風力発電株式会社

(代表者:代表取締役社長 岡垣 啓司)

所在地 : 秋田県秋田市、能代市(港湾区域を含む)

発電容量: 約140MW

総事業費: 約1,000億円

発電形態: 着床式洋上風力

売電先 : 東北電力株式会社

運転開始: 2022年(予定)

売電期間: 20年間

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