日立造船は12月20日、100%子会社で、ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などの事業を手がけるHitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、HZI)はSSE plc(英国、以下、SSE)およびWheelabrator Technologies Inc(米国)が出資する合弁会社Multifuel Energy Limitedによる特別目的会社から請け負っていたごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉:675,000t/年(2炉)、発電出力:68MW以上)建設工事を完工、引き渡したと発表した。
プラントは、ウェストヨークシャー州ノッティングリーにあるSSE所有の旧火力発電所敷地内に位置する。同敷地内には、HZIによって建設されたごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉:675,000t/年(2炉)、発電出力68MW以上)が2015年から順調に稼動しており、同発電所での合計発電出力は136MW以上となり、約35万世帯に電力供給が可能。
これまで、日本や欧州の一部を除き、世界におけるごみ処理の大部分は埋立処理が中心だったが、環境意識の高まりや規制強化により、英国やロシア、東欧諸国などでごみ焼却発電プラントの需要が高まっている。ごみ焼却発電プラントは海外ではEfW(Energy from Waste)プラントと呼称されているが、日立造船はごみ焼却発電プラントの普及を通じ、国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)達成や世界の環境問題解決に積極的に貢献していく。
<プラントの概要>
出資者:SSE plc(英国)およびWheelabrator Technologies Inc.(米国)
発注者:特別目的会社(Ferrybridge MFE 2 Limited)
施設規模:ストーカ式焼却炉:675,000t/年(2炉)
発電出力:68MW以上
建設地:英国・ウェストヨークシャー州ノッティングリー
受注時期:2016年6月
完工・引き渡し:2019年12月19日
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