荏原環境プラントとハイボット、小型走行型ロボットを用いたボイラ水管厚さの自動連続測定に成功

 荏原環境プラント(本社:東京都大田区)と、㈱ハイボット(本社:東京都品川区)は12月20日、小型走行型ロボット(画像は外観)を用いたボイラ水管厚さの自動連続測定の実証試験に成功したと発表した。

 荏原環境プラントでは、固形廃棄物処理施設において排熱回収用ボイラ水管の腐食摩耗等の経年劣化を正確に把握するため、定期的にボイラ水管の厚さ測定を行っている。しかし、従来、ボイラ水管の厚さを内側から測定するためには、小型のセンサを小口径のボイラ水管の内側に挿入する前に、ボイラ水管の一部を切断するなどの準備作業が発生することが課題のひとつだった。

 一方、ハイボットは、小口径の配管等の狭小部位を走行する小型ロボットに関して、先進的な開発技術を有する会社であり、その特長的な技術を活かす事業領域を模索検討していた。

 両社は、小型走行型ロボットを共同開発し、ボイラ水管厚さの自動連続測定に関する実証試験を行った。

 共同開発したロボットは、ボイラ水管厚さ測定用の水浸超音波探傷センサを搭載した小型走行型。同ロボットをボイラの点検口から投入し、測定対象の水管まで走行移動させた後、センサを水管へ挿入させ、ボイラ水管の厚さを内側から自動連続測定した。その結果、一連の測定動作において、所定の性能を確認することができた。

 荏原環境プラントは、同ロボットの本格運用を通じて、固形廃棄物処理施設の更なる安全、安定、安心な施設運営を図るとともに、今後も最新技術の開発を推進し、持続可能な循環型社会の構築に貢献していく。

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