パナソニック、インド南部に配線器具の新工場を建設、旺盛な需要に対応、2021年秋から生産開始

 パナソニックは12月17日、パナソニック ライフソリューションズ インド(本社:インド共和国 マハラシュトラ州 タネ)がインド南部のスリシティ工業団地(アンドラ・プラデーシュ州)に新工場を建設すると発表した。このスリシティ新工場では配線器具、電線、ブレーカなどを製造し、電設資材の工場としては、インド国内で4カ所目の生産拠点となる。投資金額は2,946百万ルピー(約46億円)で、2021年秋の稼働を目指す。

 インドは近年、経済が飛躍的に拡大し、GDPは2030年まで年率6%で成長すると見込まれ、大都市に加え、中規模都市の発展も期待されている。また人口も、世界で中国についで2位と多く、今後も中間層(※1)を中心に、大きく増加すると予測されている。

 このような環境下、オフィスビル、マンション、住宅などの建設が相次ぎ、それに伴い、スイッチ、コンセントなど配線器具をはじめ、電設資材の需要が高まっている。旺盛な需要に対応するためには、生産能力の増強が急務であり、新工場を建設することになった。

 また、同社は現在、インド国内で電設資材の生産拠点として、北部にハリドア工場、西部にダマン工場、カッチ工場を保有しているが、購買力が強く、今後の成長性が期待されるインド南部には拠点がなく、スリシティ新工場を建設することで、アクセスを強化する。

 新工場では、2021年に配線器具、順次ファン、ブレーカ、電線の生産を開始する計画で、今後著しく増加する中間層向け商品の強化を図ることで、販売拡大を目指す。

 同社は、これまで培った技術やノウハウをもとに、快適、安心・安全、豊かなライフスタイルを実現する電設資材・設備をグローバルに提供していく。

<新工場概要>

名称:スリシティ工場(仮称)

生産品目:配線器具、電線、ブレーカ、ファンなど

所在地:インド共和国 アンドラ・プラデーシュ州 スリシティ工業団地

生産開始:2021年10月(予定)

土地面積:133,546㎡

建物延床面積:35,000㎡

従業員数:約600名(2021年度)

生産能力:860万個/月(2021年度)

※1:世帯所得 5,000 USD ~ 35,000 USD

<パナソニック ライフソリューションズ インド株式会社>

社名:Panasonic Life Solutions India Private, Limited.

本社所在地:インド共和国 マハラシュトラ州 タネ

設立:1963年

代表者:Vivek Sharma

拠点数:インド共和国 国内31拠点

事業内容:配線器具、ブレーカ、電線、照明器具、ランプ、ファンなどの製造・販売

従業員数:9,166名(2019年3月末現在)

売上高:341億ルピー(約530億円)(2019年3月期)

資本金:44.3億ルピー(約68億円)(2019年3月末現在)

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