国際協力銀行(JBIC)、堅田電機(滋賀県)がタイで実施するプリント基板事業に融資

 国際協力銀行(JBICは12月6日、堅田電機(本社:滋賀県、小林浩司社長)のタイ法人KATATA ELECTRIC (THAILAND) CO., LTD. (以下「KTET」)との間で、融資金額30百万タイ・バ-ツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、滋賀銀行との協調によるもの。

 この案件は、KTETがタイのラヨーン県で行うプリント基板の製造・販売事業の拡張のために必要な資金を現地通貨建てで融資するもので、新たな工場設備の導入に充てられる。同社向けの融資としては、2017年2月の融資に続くもの。

 堅田電機は、主にエアコン等家庭用電気製品や自動車向け製品等に用いられるプリント基板の製造を行う中小企業。安定した経済成長を背景にエアコンの需要拡大が見込まれるタイに、1996年に製造拠点としてKTETを設立しており、今回の増設によりタイにおける事業拡大および生産効率の向上を企図している。融資は、こうした堅田電機の海外事業展開をタイ・バーツ建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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