㈱ジェイテクトは12月4日、豊精密工業(本社:愛知県瀬戸市)の株式220万株をトヨタ自動車から総額100億円で取得し、2020年1月1日付けで子会社化すると発表した。
ジェイテクトでは、自動車の駆動部品である電子制御カップリングやトルセンLSD(LimitedSlip Differential)といったトルクコントロールデバイスを開発・生産しており、豊精密は、同じく駆動部品であるデファレンシャルギヤおよびデファレンシャルアッセンブリー(以下デフ)の開発・生産を行っている。
今回、豊精密の株式を譲り受けることにより、トルクコントロールデバイスとデフの一体化や、四輪駆動システムとしての最適化を一体となって追求し、ユニットの軽量化・小型化を実現することで、一層の低燃費化・高効率化が期待できる。そして、世界中の顧客に、ドライブラインシステムサプライヤーとしての新たな付加価値を提供していく。
また、豊精密は、ギヤ加工技術を支える設備・工作機械の優れた技術を保有している。駆動製品に限らず、ジェイテクトの工作機械・メカトロ事業との連携も含め、さらなる事業基盤の強化を推進していく。
将来的には、ジェイテクトのトルクマネジメント技術と、豊精密が持つデフの知見や歯車加工技術による相乗効果を軸に、ステアリングシステムやハブユニット、ドライブシャフトといった既存製品との最適化を通じ、自動車の足元であるドライブラインをシステムで支える存在として、ジェイテクトだからこそできるシステム提案を全世界の顧客に行っていく。
今回の株式譲受により、新たなNo.1 & Only One の技術を生み出し、さらなる競争力を向上させる取り組みを加速していく。
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