三菱電機、形彫放電加工機「SGシリーズ」を12月5日より発売

 三菱電機は12月3日、電気部品・電子部品などの微細部品からスマートフォン・自動車部品などの中・大面積部品まで、多種多様な加工に適した形彫放電加工機の新機種として「SGシリーズ」2機種を12月5日に発売すると発表した。三菱電機のAI技術「Maisart(R)(マイサート)(※1)」を活用した新適応制御技術(※2)を搭載し、生産性の向上に貢献する。また、IoTを活用したリモートサービス「iQ Care Remote4U」により、遠隔からの運用と保守を実現する。

 ※1 Mitsubishi Electric’s AI creates the State-of-the-ART in technologyの略。全ての機器をより賢くすることを目指した三菱電機のAI技術ブランド。

 ※2 加工進行状況(加工深さ)の自動認識・判別し加工の安定化を図る技術。

■新製品の特長

1.三菱電機AI技術「Maisart」を活用した新適応制御技術により、生産性向上に貢献

・新適応制御技術により、加工状態をリアルタイムに把握し、最適な制御に自動切換えすることで、生産性を従来比(※3)最大35%向上

・加工時間を自動算出する「加工時間見積り機能」を標準搭載し、前後工程間で発生する段取りの時間ロスを削減

※3 従来機EA-Sシリーズとの比較

2.機械構造の見直しと高加速度ジャンプにより、高速・安定加工を実現

・ヘッド部分の鋳物形状・剛性の改良など機械構造を見直し、高精度ボールネジを採用。微細加工から中・大面積部品まで安定加工ができ、多種多様なアプリケーションに対応

・従来比(※3)2.5倍の高加速度ジャンプ(※4)により、ゲート(穴)やリブ(溝)などの難加工箇所の高速加工を実現

 ※4 加工時の主軸ジャンプアップ(上昇)動作時間を短縮した高速加工用ジャンプ制御

3.「iQ Care Remote4U」により、遠隔からの運用と保守を実現

・リモートサービス「iQ Care Remote4U(※5)」に対応し、「加工状態見える化モニター」による加工技術のサポートや稼働状況の遠隔監視を実現し、運用と保守を支援

・クラウド環境の構築が困難なユーザーに対応した「iQ Care Remote4U Edgecross版(イントラネット版)(※6)」や「MT Connect(※7)」に対応可能

 ※5~7 いずれもオプション

 ※6 社内ネットワーク(イントラネット)内で機械の稼働監視が可能となる新機能

 ※7 MT Connect協会が標準を定め、製造機器を対象に公開している通信プロトコル

<発売の概要>

品名:形彫放電加工機

形名:SG8(画像)

標準価格(税抜き):1,380万円

発売日:12月5日

目標販売台数(2020年度):175台

 

品名:形彫放電加工機

形名:SG12

標準価格(税抜き):1,550万円

発売日:12月5日

目標販売台数(2020年度):100台

 ニュースリリース