永大産業(本社:大阪市住之江区)は11月28日、需要拡大多見込まれるパーティクルボードを製造する新工場を建設するため、静岡県駿東郡小山町に建設予定地を決定したと発表した。
永大産業は2019年5月22日、パーティクルボードの製造を目的とした合弁会社、ENボード㈱を設立し、新会社の工場建設予定地の選定を進めてきた。工場建設予定地については、様々な角度から検討を重ねた結果、静岡県駿東郡小山町に決定、11月27日に土地売買契約を締結した。
今後の住宅業界は、人口及び世帯数の減少などに伴う新設住宅着工戸数の落ち込みにより、競合環境は厳しさを増すと予測されている。その中で構造用のパーティクルボード(以下、PB)に関しては、昨年3月の昭和56年建設省告示1100号の改正などの追い風を受けており、フローリング基材用のPBとともに今後の需要拡大が見込まれている。
このような背景のもと、最新の連続プレスを導入した新工場が構造用やフローリング基材用PBの生産を担うことにより、これまで同社が取り込むことができなかったPBの需要獲得に積極的に取り組んでいく。
同社の山口・平生事業所内のPB工場は、計画通り2019年9月末をもって閉鎖したが、敦賀事業所及び永大小名浜(連結子会社)に加えて、ENボード株式会社の新工場が稼働することにより、これまで以上に幅広い用途で且つ、安定した生産・供給体制が実現できる。それぞれの生産拠点の特性を活かした効率的な運営により、PBの拡販と事業の拡大を図り、企業価値の更なる向上を目指していく。
<新工場の概要>
所在地:静岡県駿東郡小山町
敷地面積:約93,000㎡
投資額:約30億円(土地取得)
生産品目:パーティクルボード
生産能力:15,000トン/月産
土地売買契約締結日:2019年11月27日