技研製作所、国内最大の新工場「高知第三工場」が完成

・ジャイロプレス工法®で初めて建築の基礎杭を構築

 ㈱技研製作所(本社:高知市)は11月21日、鋼管杭を地上から直接回転切削圧入する「ジャイロプレス工法」を日本で初めて建築物の基礎工として用いた新工場を高知県香南市に建設し、新規開発の新たな拠点として、11月25日より稼動を開始すると発表した。

 「高知第三工場」は高知県内で3つ目の工場で、建設場所は技研製作所が県内に所有する6カ所のテストフィールドの一つ「赤岡テストフィールド」内。建築面積は高知本社工場の約 1.4 倍(3,516㎡)、天井クレーンは最大吊上荷重 30t、揚程 10m の2基を含む6基を配備し、既存工場(関東工場2拠点、関西工場、高知本社工場、高知第二工場)の中で最大となる。近年主力化している大型製品の開発・試作・検証に対応可能で、今後のグローバル展開に向けた製品開発を加速させる。
 
 また、同工場の基礎杭は自社開発の「ジャイロプレス工法」を用い、先端に「リングビット」と呼ばれる切削爪の付いた鋼管単独杭54本を地上から直接回転切削圧入して構築した。「ジャイロプレス工法」は、これまで堤防の補強工事や、道路・港湾工事等で採用されてきたが、建築物の基礎杭施工に用いるのは国内初となる。今後は同案件をモデルケースとして、培ってきた土木技術の建築分野への応用展開も進めていく。

 施工管理には「圧入管理システム」と新開発の「インプラントNAVI(ナビ)」を用いて、支持層への貫入確認、施工中の杭の貫入深度、杭芯の変位、傾斜データをリアルタイムに計測しながら、高精度な施工を実現した。

<施設概要>
施設名:高知第三工場

所在地:〒781-5310高知県香南市赤岡町字大東2246番3
     株式会社技研製作所 赤岡テストフィールド内
建物概要:建築面積 3,516㎡(事務所含む)
投資規模:約7億5千万円(建物、設備含む)
※「ジャイロプレス工法」は株式会社技研製作所と日本製鉄株式会社の日本国内における登録商標。

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