コマツ、Vale社カラジャス鉄鉱山(ブラジル北部)へ超大型無人ダンプトラック37台を導入

   コマツは11月14日、鉄鉱石生産の世界最大手であるVale社が保有する世界最大級のカラジャス鉄鉱山(ブラジル北部)向けに、電気駆動式超大型ダンプトラック930Eと無人ダンプトラック運行システム(Autonomous Haulage System以下AHS)を導入し、2019年11月より順次AHS稼働を開始すると発表した。2024年までに930E合計37台の稼働を予定している。

 また、カラジャス鉄鉱山に初めて導入されるAHSの安定的な稼働をサポートするため、今年8月には、同鉱山近郊にコマツとして初の「AHSトレーニングセンタ」をコマツの100%子会社であるコマツブラジルインターナショナル(有)に新設した。AHSに関する運用および保守のトレーニングを幅広く提供し、ブラジル北部におけるサポート人材の開発に貢献する。

 コマツは、今年4月より3カ年の中期経営計画(2019-2021年度)「DANTOTSU Value – FORWARD Together for Sustainable Growth」をスタートし、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場を顧客と共に実現することを目指している。

 今回の導入により、コマツのAHSダンプトラックは、南米ではチリに続き2カ国目、世界4カ国10鉱山目の稼働となる。2008年のAHS市場導入以来培ってきた運用経験や技術・ノウハウを結集し、Vale社と共にAHSの安全で生産性の高いオペレーションを実現することで、同社が掲げる鉱山のデジタルトランスフォーメーション推進を支援していく。

画像・上:Vale社カラジャス鉄鉱山への導入1号機となる超大型無人ダンプトラック930E

画像・下:カラジャス鉄鉱山近郊に新設したAHSトレーニングセンタ

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