出光興産、インドネシア2カ所目の潤滑油製造工場新設

・年間5万KLの生産能力により製造・販売体制を強化‐

   出光興産は11月12日、同社の出資子会社(90%)である出光ルブテクノインドネシア(本社:西ジャワ州カラワン県)が、インドネシアにおける高性能潤滑油の需要増加に対する供給能力強化を目的に、インドネシア ブカシ県内に、年間5万KLの生産能力を有する潤滑油製造工場(以下、チカラン工場)を新設、11月7日に開所式を行ったと発表した。

 チカラン工場は最新鋭の生産設備を備えており、2輪車・4輪車への初期充填用エンジンオイルと、交換用のOEM(相手先ブランド生産)製品を主力として製造する。

 インドネシアは、世界第4位の人口を有し、今後も堅調な需要伸長が見込まれる。既存のカラワン工場(生産能力:年間6万5000KL、生産開始年:2005年)は、日系の関連企業が多数進出するカラワン工業団地内にあるが、拡張余地がなくなったことから近郊のブカシ県にチカラン工場を新たに設立した。チカラン工場の新設により、インドネシアでの出光興産の生産能力は合計で年間11万5000KLとなる。なお、チカラン工場は出光興産が海外で直営する7カ所目の潤滑油製造拠点。

 出光ルブテクノインドネシアは、2004年に出光興産の現地パートナーであるアトラス・ペトロケミンド(以下アトラス社)の出資を得て設立したもので、製造した製品を出光興産100%出資の販売会社である出光ルブインドネシア及びアトラス社、そして当社の海外の関係会社に供給している。

 出光興産は今後も、インドネシアにおける地域密着の製造・販売体制を確立していくとともに、潤滑油のグローバルサプライヤーとして事業の強化・拡大を目指す。

<工場概要>

名称:PT. Idemitsu Lube Techno Indonesia Cikarang plant

所在地:Blok CK No.3 GIIC Pasiranji Cikarang Pusat Bekasi West Java

代表者:池田 利樹

敷地面積:約80,000m2

装置能力:5万KL/年

生産品目:2輪車用及び自動車用エンジンオイル、駆動系オイルや工業用潤滑油全般及び関連商品

 ニュースリリース