油研工業、2019年4~9月期売上は13.6%減の132億円、通期は260億円に下方修正

 油研工業が11月8日に発表した2020年3月期第2四半期連結累計期間(4~9月)業績によると、中国市場での需要の低迷、また為替相場が想定よりも円高であったこと等により、売上高は131億5,700万円(前年同期比13.6%減)、営業利益は6億2,600万円(同45.8%減)、経常利益は4億6,000万円(同61.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億5,100万円(同比67.5%減)となった。

油研工業2020年3月期第2四半期データ

 4~9月における国内経済は、米中貿易摩擦の拡大・長期化の影響で世界景気の減速感が一段と強まる中、中国向けを中心に外需が減少し、企業活動が停滞するなど、製造業を中心に調整局面が継続した。

 一方、中長期の持続的な成長を目指す取組みとして、油研工業グループは、中期経営計画「3G Action2021 ~Challenge the Next Stage~ 」を2019年度からスタートさせた。この期間を次の10年に向けた更なる飛躍のための成長フェーズとして位置づけ、海外展開の着実な推進とグループ総合力を活かした生産力の強化に取り組んでいく。

 具体的には、①今後、旺盛な油圧需要の捕捉が期待できるインド、北米、東南アジア地域での拡販体制の確立と戦略製品の開発、②日本およびインド、台湾、中国の海外生産拠点の連携強化によるグローバルな最適生産体制の構築などを通じて、グループとしての競争力を一層強化し、環境変化の中でも利益成長できる油圧総合メーカーグループを目指していく。

■2020年3月期の見通し

 連結業績予想については、今後も厳しい需要環境が続くと想定されることから、前回発表(5月9日)予想を下回る見込みで、11月6日に以下のとおり修正した。

 売上高260億円(前回予想:300億円)、営業利益12億円(同:19億円)、経常利益8億円(同:18億円」、親会社株主に帰属する当期純利益5億円(同:11億円)。

 なお、業績予想の前提となる為替レートは、下期105 円を前提としている。

 油研工業の2020年3月期第2四半期決算短信