王子ホールディングス、約130億円投じブラジルで感熱紙生産設備を増強

 王子ホールディングスは11月5日、ブラジルで感熱紙・ノーカーボン紙の生産を行っている王子パペイス エスペシアイス社(サンパウロ州ピラシカバ市)において、感熱紙生産設備の増強を行うことを決定したと発表した。

 王子グループは、中期経営計画として連結営業利益1,500億円を目標に掲げ、その施策の一つとして南米感熱紙事業の増強を計画している。中南米では感熱紙の主用途であるPOSシステムや物流システムの普及、拡大により、感熱紙の需要は堅調に推移しており、今後もブラジル国内はもとより中南米全体でさらなる需要拡大が見込まれる。

 今回、原紙マシンおよび感熱紙塗工機を増強、増設し、投資により得られる品質・コスト競争力を生かしてブラジルを含む中南米市場でのシェアアップを目指す。

 感熱紙事業を所管する王子イメージングメディア株式会社では、今後もグローバルでの事業展開を強化していく。

 <設備増強の概要>

設置場所:王子パペイス エスペシアイス社(サンパウロ州 ピラシカバ市

生産品種:感熱紙

増産量:年産約7万トン (投資後生産能力年産約15万トン)

設備投資額:約130億円

完成予定:2021年12月

 ニュースリリース